里親制度のガイドと情報

手当について

里親手当て・養育費などの手当について

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厚生労働省では、社会的養護が必要な児童を、可能な限り家庭的な環境において安定した人間関係の下で育てることができるよう施設のケア単位の小規模化、里親やファミリーホームなどを推進しています。

里親制度の推進を図るために行われたいくつかの改正の中に、「平成21年度から養育里親・専門里親の里親手当を倍額に引き上げ(後略)」と、ありますが、お金の提示によって里親になる方が単純に増えると言うわけではありません。

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里親の負担を軽減し、里子への充実をはかる意図があるものだと思います。

また、里子には公費で養育費などが出ています。
つまり、学校で使う学用品や体操服、季節にあった衣類、食事、医療費、塾の費用など適切な環境で暮らせる費用は公費よって賄えられています。

里子を委託されると支給される手当

里親に支給される手当

里親手当
(月額)
養育里親 72,00円(2人目以降 36,000円)
専門里親 123,000円(2人目以降 87,000円)
その他 里親委託支度費 42,600円(一件につき)
レスパイトケア費
(年7日まで)
5,500円(一日につき)

※里親手当は、平成21年度に引き上げられました。
(それ以前は、児童1人あたり、養育里親34,000円、専門里親90,200円でした。)

里親手当は、養子縁組を希望する里親・親族里親には里親手当は支給されません。

2011年9月の里親制度改正により、扶養義務がないおじ・おばなど3親等内の親族も「養育里親」として認められ、里親手当が受給できるようになりました。
(詳しくは各自治体にお問い合わせ下さい)

里子たちのために出る公費(養育費)

一般生活費 乳児 54,000円
乳児以外 47,680円
その他 医療費

健康保険が適用される医療(初診料、薬代も含めて)については、里親の負担はありません。
医療機関で受診するときは、里子の保険証と書類(受信券)を病院の窓口に提出します。

教育に関する費用 幼稚園費
(平成21年度~)
実費
入進学支度金 小学1年生:39,500円(年額/1人)
中学1年生:46,100円(年額/1人)
教育費 【学用品】 小学校:2,110円(月額/1人)
中学校:4,180円(月額/1人)
【教材費】 実費
【通学費】 実費
【学習塾費】(平成21年度~) 実費(中学生を対象)
【部活動費】(平成21年度~) 実費(中学生を対象)
特別育成費 公立高校:22,270円(月額/1人)
私立高校:32,970円(月額/1人)
高等学校第1学年入学時(加算):58,500円(年額/1人)
学校給食費 実費(対象:小学生・中学生)
見学旅行費 小学校6年生:20,600円(年額/1人)
中学校3年生:55,900円(年額/1人)
高等学校3年生:108,200円(年額/1人)
就職、大学進学等支度費 就職支度費:79,000円(1人一回)
大学進学等自立生活支度費:79,000円(1人一回)
特別基準(両親死亡等の場合の加算):137,510円

※養育費等は、親族里親・養子縁組を希望する里親にも支給されます。

※教育費に関しては、平成21年度に幼稚園費、学習塾費、部活動費が新設されました。
※就職支度費、大学進学等支度費は、毎年度改善(+2000円)を図ってきています。

(平成22年3月末現在)

里親と扶養控除

里親に委託されている子どもは所得税法上の扶養親族とみなされ、扶養控除の対象となります。年末調整か確定申告の時期に児童相談所から「児童委託証明書」をもらい、所得税控除のための手続きをします。このとき、委託されている子どもの本名を記載し、続柄は「里子」とします。
(税金等については、各里親会にてご確認下さい。)

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